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Introduction

選別されたパーツの1個づつを熟練職人の手で丁寧に表面実装される基盤や高精度な精密切削加工が要求される筐体など、INDIGO Seriesが求める理想像を具現化するためには、モノ作りにおいて世界的に定評のある日本で製造することが必要でした。

デザインアイコンである優美で特徴的なフォルムも、QUALIA & COMPANYが長年触れてきた世界各国の文化や日常の空気感を基に数々の産業要素を組合わせてデザインされたものです。

筐体構造やデザイン、オーディオ機器としての魅力や工業製品としての魅力はどうあるべきか、開発初期には可能な限りの仮説を立て、各国の異なる試聴環境での試作検討を4年間に渡り行い製品化へのフィードバックを目指してきました。

その道のりは決して平坦ではなく、3歩進んで2歩下がることの繰り返しでした。

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仕向地の気候や生活光源、太陽の色温度により、工業製品は様々な印象を被験者に与え視覚内に映ります。では、INIDGO Seriesがどうすれば美しく映えるのか、ラフデザインの段階から検討を重ねてきました。人間は視覚内に入った対象物を、「これは〇〇である」と完結~理解するとき、対象物に触れる事や匂いなどを感じる事で、視覚内にあるモノの印象を決定付けます。

そこで、我々はデザインについて外光や温度や湿度、景観や生活習慣に合わせる手法を採用しました。デザイン性だけではなく、色も含め生活環境の中に機器が特に主張する事のないよう、また視覚的に邪魔にならないかどうかの検証も併せて行い、試作機を米国西海岸と東海岸、仏、英国、香港の各国で音楽を愉しんでいる一般的なユーザー宅に試作品を持ち込み、年間を通して生活空間にINDIGOを設置することで、どのような影響を与えるのか、インタビューを通して試聴と見聞を繰り返してきました。結果として、取得した多種多様なデータを基に、筐体の造形には視覚要素を考慮した比率である、a:b=b:(a+b) 即ち1:( 1+√5)/2=1:1.618≒5:8 である黄金比を使用し、筐体側面には3本の特徴的なリブを加えました。

アルマイト処理については、作業前に念入りに金属の目地に沿って下地処理をおこない、丁寧に手作業げで仕上げる事で、どのような環境下に設置されても見劣りすることのない、美しいアイコンを完成させることが出来ました。

INDIGO Seriesではオーディオ機器として所有することの「悦び」と「満足感」を導けるよう、ユーザー自身が直接手で筐体に触れた時の感覚を大事にしています。

現在、市場に流通しているオーディオ機器を含む様々な工業製品の殆どが、リモートコントロールによるオペレーションが一般的となっており、ユーザー自身が製品の感触を感じる機会は余りありません。音楽を愉しむスタイルが大きく変化した現在、オーディオ機器に直接触れる感覚を経験する若年層ユーザーは著しく減少していると思います。

例えば、あるメーカーの工業製品や自動車の内装が塗装技術の革新的な進歩により、表面上はアルミニウムのような金属素材に見えても、ある時ユーザー自身が何気なく触れた瞬間、プラスティックなのか又はそうではないのか、直接触る事でその素性を初めて理解する事が出来ます。

この一連の「触れる」というプロセスはユーザーにとって、その製品価値を判断する非常に重要な要素に繋がる事になると考えています。今後、オーディオ機器以外にも様々なハイエンドライフプロダクトを計画しているQUALIA & COMPANYでは製品に直接に触れる事はその製品の本質を理解し、正しい製品価値を見出す条件であると定義しています。そのため、今回リリースするINDIGO Series製品の全ラインナップにおいて、リモコンは付属しておりません。全ての操作がフロントパネル上で完結する事が出来るためというのが理由ですが、折角のオーディオ機器をリモコン操作が主体となる事により、質感を感じられない事は非常に勿体無い事だと熟慮の末、導き出した我々の結論です。

2010年のスタート以来、CESやMUNICH SHOWなどの国際展示会に出展する中、リモコン装備について各国のバイヤーの方々から賛否両論の意見を頂戴します。

「ここまでのレベルの製品に仕上げておきながらリモコンが無い事はいかがなものか、、、」と指摘されることもあります。しかし、一方では我々の製品創りにおけるフィロソフィーを理解して下さるバイヤーの方が存在するのも事実です。

音楽ソースを切り替えるたびに、リスニングポイントとラインアンプの間を何度も往復するような極端に再生レベルにバラツキがありストレスを感じる音楽ソースの市場流通は、旧譜のマスタリング技術が大きく進歩した今日において余り無いと感じています。

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さて、最後になりますが、触れて気持ちの良いプロダクトは何もオーディオ機器だけではありません。
一番身近なものでは、著しいスピードで進化している携帯通信機器などの製品が挙げられます。美しく配列されたGUI(Graphical User Interface)画面上に表示されるアイコンに直接触れる事で、ストレス無く動く事やアルミニウム素材によってふちどられた本体フレームなどに触れた時の「触感」が大変素晴らしい事に気がつきます。ユーザー自身は結果として、製品全体に直接触れる事で、通信端末としての素晴らしさやブランドの本質を初めて理解する事が出来ると考えます。

我々のファーストプロダクトであるINDIGO Seriesは、人間が直接触れ指先で感じる事によって、音楽を聴く姿勢にも将来のオーディオ文化の継承に大きく繋がると考えています。
どうか今後のQUALIA & COMPANYにご期待ください。

QUALIA & COMPANY of America
開発チーム 一同

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